当然の事ながら、ライト、インジケーター、ウィンカー、ブレーキランプ、点火、セル付きはセルと役割分担されていて、家の分電盤のように並んでいる。
名前の通りブレーカーなんでショートすると電源カットして、バイメタル式だから冷えると自動的にまた導通する。
通常、必ず配線の引き直しをする場合キックオンリーの場合は通常4個、最低でも3個。セル付きは一個増えて5個、最低でも4個使う様にしているが、カスタムされた車両はメインブレーカー(ヒューズ)1個だけにしてあるのを良く見かける。
良くもまぁ、そんなバイクを平気で乗ってるもんだと感心するが、大体、乗ってる本人はブレーカーの意味なんてチンプンカンプンの場合が多いので、いつも説明するハメになる。
今迄で一番スゴイのはブレーカーもヒューズもナシで、本人知らずに4,5年乗ってたのがあった。
面白い事に配線をスッキリさせるためにブレーカーを減らすようだが、男の乗り物「ちょっぱー」だから危機管理なんてものは皆無と言う事らしい。
それでも、自分のバイクの配線がどうなってるのか把握してる人が乗るのであればそれも有りかと思うが、今時そんな人って少ないような・・・。
バイクの製作者が長距離ツーリングや、長距離高速ツーリングを1人でした事が無いとこうなるんだろうとおおよそ想像がつく。
まぁ、一人で山の中や高速でウィンカーやヘッドライト着けたらとか、ブレーキ踏んだらエンジン止まるのって最悪だと思うけど、ついでに雨なんか降られたりしても・・・。
気にもしてなかった人は、改めて自分の自慢のカスタムバイクを見てブレーカーが幾つあるか数える事をお勧めする。
もしブレーカーやヒューズが一個しかなくて、今までノントラブルだったとしたらそれは「あなたは今までラッキー」だったと言う事。
自分で直せないのであれば作ってもらった店に相談すれば良い。
多分「そんなの大丈夫。」や「今まで大丈夫なんだから平気、平気。」と言う返事だと思うけど・・・。
後は自分で判断すれば良い。
危機管理は大切なのだ。
今の方達は’基本ありき’という本質を見失ってますね・・。
「何でそうなったと思う?」
という質問に対しても
「ナンだよこいつ・・・めんどくせえなあ・・・」
(言い方は色々ですが)なんて事を言い大事な事をおざなりにしてきた結果ですね。
最終的に損するのは本人なのに・・・ですね。
でも、自分の古い考え方(たぶん)の方向を変えて違う角度で見てみると、商売として考えるならば「壊れやすい」物を作って、トラブって「携帯で連絡もらったら引き取りに行く」という構図が成り立ちます。
という事は、元々、故障し難い物をカスタムという言葉を使って「故障しやすく」する事で、 当然、乗り手は何でバイクが動かなくなったかはほとんど理解していない(出来ない)ので、クレームではなく有料の仕事が増える訳で一種の営業方法かとも思いますが・・・。(苦笑)
普通であれば「こんな壊れる様なモン造りやがって!」とクレームになると思うのですが、
そこが現代の不思議な所であくまでも乗り手は「見た目第一主義」なので、そこにブレーカーがあればと言う発想もなく、ただ「走ってたら急にエンジンが止まっちゃった。」と言う事で完結。
たぶん反対に「バイクが動かなくなったら取りに来てくれた。」=「助けてもらった。」と言う計算が成り立っているのではないかと・・・(爆)
ダラダラと長く書きましたが、一言で言うと
「世の中にメカオンチが増えた。」
と言う事で解決かと・・・。