ネガティブな部分
ギヤトレインの続きで、純正のTW88はどうなのさ?っつー事で、せっかく外した部品があるので見てみると、
まずクランク軸からリヤバンク側カムまでのこんな短い距離を可愛いチェーンで繋いで半分の回転数にして伝える。
右がクランク軸。
じゃあフロントバンクのカムは?となるのだが、今度はリヤバンクカムとフロントバンクカムがまた、こんなに距離が近いにも拘らずまた可愛いチェーンで伝達。
この写真で右側がリヤバンクのカム
その二つのチェーンの遊びはこのキョーレツなスプリングが付いたテンショナーでこれでもかと押さえ付けられる。
どれ位キョーレツかは写りが悪くてもこのシューの減り方を見れば判ると思う。
なので、リヤバンク側カムの軸受けにはテンショナー2つ分の摺動抵抗とリヤ側のバルブスプリングの反力プラスフロント側のバルブスプリングの何分の一かの抵抗も余分に掛かる。
99年のTW初期モデルはこのベアリングが前後とも同じ(写真右)ボールベアリングが使われていてある程度の距離を走るとリヤバンク側のベアリングが負荷に耐え切れずに壊れる。
翌年からリヤバンク側カムの軸受けがローラーベアリング(写真左)に変更され耐久性がUPしたので99年式は要注意。
この更に奥(クランクケース側)のローラーベアリングは純正はローラーの本数が少ないので、ローラーの本数が多い物(高負荷タイプ)と交換するのは常識。
セールストークで「ツインカムは年式問わずで必ずこのベアリングが壊れるからギヤトレインに変更しましょう。」とか言うのは大ウソつき野郎かちゃんと理解してないアンポンタン野郎だ。
もうすぐ始まるMotoGpクラスはまさかの12番グリッドからロッシの巻き返しなるか???
コンディションはレインだ。