赤の足回りの事を書いたので、
ハーレー屋で「GOOSE」と言えばグースネックだ。
グース=「雁」でネックだから首、つまり「雁の首」。なぜ「雁」で「アヒル」や「鶴」じゃ無いのかと思うがその辺はオレに「興味が無い」ので良く知らない。
バイクの首「ステアリングヘッドパイプ」をちょん切って前方に伸ばして付け直す方法。
その時にキャスターも寝かせる。
で、これに74スプリンガー(古いハーレーのフロントフォーク)なんかをくっ付けるのだが、当然、キャスターが寝て、首が伸びた分タイヤの位置が前方へ移動する。
これに初めて乗った時「ぎょえーっ!」の一言。
ナゼかと言うと、ゆっくり走るとハンドルが左右にフラフラするんですり抜けは恐怖。
一輪車にコンクリートブロックを載せて運ぼうと思うと、ブロックの重さで左右に倒れようとするが、あんな感じ。キャスターが寝てる分もっと酷い。
それでも一応キャスター角は付けてあるのでスピードを上げるとハンドルは落ち着く。
自分が乗ったバイクは、あのブラピがすり抜けでブッこけて新聞に載ったバイクを作ったお人の前の職場製。
スーサイドセットアップ(クラッチが車と同じで足で踏むと切れる・離すと繋がる・ハンドチェンジ・本当はFブレーキ無し)だから、左足はニュートラルに入れない限り地面に付けないのだ・・・で、ハンドルはフラフラ。
これが原因でブラピもこけたと推測。(多分クラッチから足が外れた・・・。)
ハンドルの切れ角が少なくてホイールベースも長いから、片側一車線道路ではUターンは一回で出来ない。
もし、ツーリングの仲間にこう言うバイクの人が居たら、
「上り坂の一時停止で左折して交通量の多い通りへ出る」を何回も繰り返して通ってあげる事をお勧めします。
(もう一度、ギヤを入れたら左足は地面に付けないのだ。)
さすがのハーレーダビッドソン社が
61年前に「こんなのじゃぁ乗れねーなー。」と気が付いて純正採用を止めたスプリンガーとこのグースネックの組み合わせは正直、
とってもカッコいい。
見る分には「どちょっぱー」も良いがこれもあり。
どっちにしても「どMバイク」だと思うけど・・・。
バイク乗りが「GOOSE」と言えばやっぱり。
当時、31年前に映画館で見てホントにたまげた。後にも先にもバイクムービーはこれ。
観る度に思うがタコメーターの針に本気さが出てる。
キング・ケニーのTZ750ダートトラックレーサーでの走り。
この音を聞いたらもう「鳥肌」モン。
キング・ケニー=ヤマハの図式だが、当時、WGPに参戦前にハーレーワークスからもオファーがあったらしい。
WGPで初チャンプのアメリカンライダーだが、78年に初フル参戦でタイトル取っちゃう所がキング、それも、3年連続。
ケニーはバリーシーンに「その乗り方じゃ速く走れないよ」と言ったが聞き入れて貰えなかったとか。